「1つ1つの媒体ではなく、総合的に分析できるようにしたい」
「成果に至るまでにどのような媒体を渡ってきたか分析したい」
「広告の管理・分析ツールを一本化したい」
マーケティング担当者にとって出稿した広告の管理・分析は重要な業務ですが、WEBで出稿できる広告の種類も増えてきていることから、以前に比べて手間がかかり、複雑化してきています。
その一方で顧客側も複数の媒体ができたことで、「twitter、facebookの広告で興味を持ち、その後でパソコンで検索して購入し、成果が発生した」というように成果の発生経路も複雑になってきました。
このような成果発生経路だと複合的な要素が多いので、今までのように媒体個別の管理・分析だと正確な評価が下せず、その結果「成果が少ない広告を打ち切ったらなぜか他の広告も連動して成果が下がった」という現象が発生することもありました。
しかし、アドエビスが出てきたことで媒体の枠を超えて広告の成果を総合的に分析できるようになってきました。
- 複数の広告媒体を管理できるため、それぞれで重複していたコンバージョンを排除して、実感に近い分析結果を出すことができる
- 顧客の最終成果地点だけでなく、その前段階の経路から分析できる「アトリビューション分析」が可能なので、最適な費用対効果を計測することができる
- すべての施策を1つのツールでまとめて分析できるので、管理のための手間を削減できる
アドエビスを一言で言うと、「複数の広告媒体を横断して分析できるマーケティング効果測定プラットフォーム」です。
今回アドエビスの機能や特徴、メリットやデメリットを解説します。
AD EBiS (アドエビス)とは。価格や機能について
アドエビスとは、株式会社イルグルムが運営しているサービスです。大手の会社を始め、1万社以上の導入実績を持っています。
サービス名 | アドエビス |
---|---|
運営会社 | 株式会社イルグルム |
重複コンバージョン除外機能 | 〇 |
アトリビューション分析機能 | 〇 |
SEO分析機能 | ◯ |
アクセス解析機能 | ◯ |
ユーザー分析機能 | ◯ |
外部サービス連携機能 | ◯ |
導入支援サポート | 〇 |
電話サポート | 〇 |
費用 | 初期費用0円 月額費用は問い合わせの必要あり |
重複コンバージョン除外機能
複数の広告媒体を出稿している場合、一つの成果に至るまで複数の媒体でコンバージョンが発生するというケースがあります。この重複が発生すると成果の数に対してコンバージョンが多く計測されて数字と実態が離れてしまいますが、アドエビスであれば重複しているコンバージョンを除外できるため、実態に即した分析数値を計測することが可能です。
アトリビューション分析機能
成果に至るまでに顧客がたどった経路は近年複雑化してきていますが、アドエビスでは媒体を横断して分析ができるアトリビューション分析機能があります。
アトリビューション分析により、「最初は何からスタートしたか」「どういった経路をたどったか」というユーザーの行動パターンを分析でき、「twitter広告は成果は少ないが、成果が発生した顧客の8割は最初にtwitter広告を見ている」というような関連性を見出すことが可能となります。
SEO分析機能
他の分析ツール同様、サイトそのものについてのSEO分析機能(自然検索数や期間別の集計分析)も備えています。
アクセス解析機能
自社サイトに到達した顧客がどのように移動しているかを分析することも可能です。単純な数値だけでなく、キラーコンテンツやボトルネックになっているページを割り出し、明確にすることが可能です。
ユーザー分析機能
初回接触情報や接触履歴をもとに、ユーザーに焦点を当てて分析することが可能です。
外部サービス連携機能
外部サービスと連携することでリターゲティング広告の配信やヒートマップの表示、CRM・SFAなどへの組み込みなど、幅広く拡張することが可能です。
導入支援サポート
マーケティングツールは最初の導入が大変ですが、アドエビス4か月に渡る導入サポートを行っているので、慣れていなくても安心して導入できます。
電話サポート
電話やメールでのサポートが可能です。契約後に専用の管理画面に入ることができますので、サポートを受けたいときは管理画面から問い合わせることになります。
費用
初期費用は無料で始めることが可能です。具体的な月額の金額は資料請求後にアドエビスの営業担当から連絡があるので、そこで確認が可能です。
また、料金はアクセス数で段階的に変わります。一番低いプランで1か月50,000クリック・1,000,000PVまでとなっていますので、一定のアクセス規模がある会社向けと言えるかもしれません。
AD EBiS (アドエビス)の登録、使い方
アドエビスの登録に関してはサイト経由での先方への連絡、営業担当との契約を通じてのものとなりますので、まずはサイトから問い合わせることがスタートとなります。。
また、使い方ではありませんが、紹介の動画を公式がyoutubeにアップロードしています。
公式チャンネル上はこの動画のみです。サポートが手厚いので使用する際はサポートに連絡するのが良いようです。
AD EBiS (アドエビス)の評判
アドエビスの評判は以下の通りです。
- 広告の本当の効果として直接CV及び間接CVを計測できる。
流入チャネルごとの効果、それは直接的なCVなのか、最終CVに到達するまでに必要な広告なのかが分かる。
また、有料広告だけでなく、SNSやオーガニックから流入との施策の関係性も分かる為、これからどのコンテンツを強化するべきかが分かるのが良いと感じました。 - 直接効果の分析だけでなく、間接効果もしっかりと追えるため、各広告に対しての評価がしっかりと数値化できることがメリット。
- 間接効果も含め各広告(チャネル)の貢献度が効率的に分析できます。
また、クロスデバイス、クロスブラウザ分析も可能になり、個人の行動履歴も分析することができます。
導入サポートも充実し、売って終わりではなく、きちんと活用するところまで手厚くフォローしてくれます。 - それほど問題になることがありませんが、管理画面での並び替えや、絞り込み機能でやや不足を感じるところがあります。
- タグの反応がたまに悪いことがあるので、原因はわかりません(ITPの影響かもしれません)が、他からも問い合わせが多いようであれば改善したほうが良いと思います。
- 実装はタグ埋没だけなので非常に簡易だが、カスタマイズの際にはサイト側にも少し開発が必要になる。動的にページ内の情報を、読み込める仕組みが欲しい。
評判を見ていて多かったのが、広告の間接的な効果も計測してくれるという点でした。また、導入サポートが手厚いといった感想も見受けられました。
AD EBiS (アドエビス)のメリット
分析にかかる手間を削減できる
複数の広告媒体を使用している際にそれぞれに対して分析やレポート作成を行っていると、広告媒体の数だけ時間がかかり、それを統合したレポートを自分で作成する必要が出てきます。
アドエビスでは一つのツールで全体を見ることができるので個別に分析やレポート作成を行う手間がなく、時間を削減することが可能です。
間接的な効果も測定できる
アドエビスではアトリビューション分析機能がついているため、各広告が果たしている間接的な役割を分析することが可能です。
それにより、それぞれの広告に対して、本当の意味での費用対効果を計測することができるようになります。
広告の分析からサイトの分析まで一本化できる
広告の計測だけでなくサイトの分析機能も備えているため、広告の流入経路とページの移動経路を紐づけて分析することが可能となります。
サイトの改善を視野に入れた総合的な管理により、原因が広告かサイト設計かコンテンツかという問題の切り分けもできるようになります。
手厚いサポート
導入後4か月に渡るサポートがあり、その後もセミナーなどによるフォローもありますので、担当者の経験が少なくても安心して導入できる仕組みになっています。
AD EBiS (アドエビス)のデメリット
月額費用が固定ではない
クリック数やPV数による段階的な課金なので、月額の費用が変動する可能性があります。そのため、事前に確認をしっかりしておく必要があります。
機能が多いので契約前の確認が重要
オプションや外部連携を含めると非常に機能が多くなります。そのため、基本機能についていると思っていたらオプションだったということが発生しかねません。アドエビスの営業担当と綿密にコミュニケーションをとり、認識の相違がないかをよくすり合わせる必要があります。
AD EBiS (アドエビス)がおすすめできる(できない)企業
冒頭でお伝えしたとおりアドエビスは複数の広告媒体を横断して分析できるマーケティング効果測定プラットフォームです。
なのでアドエビスの利用をお勧めする企業は、
- 1つ1つの媒体ではなく、総合的に分析できるようにしたい
- 成果に至るまでにどのような媒体を渡ってきたか分析したい
- 広告の管理・分析ツールを一本化したい
という企業です。その一方で、単一の広告媒体しか利用していない企業や本格的なマーケティングを現時点では必要としていないとお考えの企業に関してはお勧めできないと言えるでしょう。