「経費精算・管理システムでDr.経費精算って名前聞くけど何ができるの?」
「他の経理系システムと何が違うの?」
経理精算のシステムを検討して調べると軽く10種類以上はサービスがあります。有名なものからマイナーなものまであってその1つにDr.経費精算があります。
日本製のシステムなのですが公式サイトや解説サイトみても「イマイチ何ができるのか、他の経費精算システムと何が違うのか分からない」と思う人も多いハズ。
ということで今回Dr.経費精算について機能や値段と他社製品との違いを調べてみました。
Dr.経費精算とは。費用や機能について
Dr.経費精算は株式会社 BearTail (ベアテイル)が運営するクラウド型経費精算システムです。
1番の特徴は「入力代行サービス」をやっていること。他社の経費精算システムはOCRで取り込んだ画像を自動反映する形式が多いですが、OCRは意外と読み取れない文字が多く結局自分でチェックする必要があります。
それに対してDr.経費精算は
アプリで領収書の写真を取る→自動アップロードされDr.経費精算のオペレーターが入力を代行
という仕組みになっています。OCRでなく入力代行をやっている経費精算システムはほとんどありません。
またDr.経費精算は経費精算システムとして経費精算業務全てに対応しています。交通費だけでなく、旅費、出張、取引先からの請求書、交際費までです。
純日本製のサービスのため日本の企業が使いやすい形になっています。
サービス名 | Dr.経費精算 |
---|---|
運営会社 | 株式会社 BearTail (ベアテイル) |
他社会計システムとの連携 | ◯ |
領収書・レシートの代理入力orOCR(機械読み取り) | ◯(専門スタッフの代理入力) |
交通系ICカードとの連携ができるか(suica、PASMO、ICOCAなど) | ◯ |
クレジットカード(コーポレートカード)と連携 | ◯ |
交通費、出張費、旅費申請・管理 | ○ |
承認フローの仕組み | ○ |
電子帳簿保存法対応(e文書法)対応 | ○ |
タイプ | クラウド型 |
費用 | コーポレートプラン→1ユーザー(アクティブユーザ計算)あたり月額980円 |
他社会計システムとの連携
Dr.経費精算で作成した経費データは他社主要会計ソフトに連携登録できます。主要会計ソフトからマイナーなものまで10種類以上対応しています。
代表的なものとしては勘定奉行、弥生会計、freee、MFクラウド会計などがあり、主要な会計ソフトには対応しているイメージです。
領収書・レシートの代理入力orOCR(機械読み取り)
Dr.経費精算の1番のウリがこの代理入力です。
アプリで領収書の写真を取る→自動アップロードされDr.経費精算のオペレーターが入力を代行
という仕組みになっています。他社経費精算システムだとOCRの画像認識&自動入力型が多いですが
- 認識できない文字が割とある(特に手書き)
- 間違って反映されている
- 誤反映は修正が必要で間違っているかもなので結局チェックが必要
となります。Dr.経費精算の代理入力の場合、オペレーターがダブルチェックしてることもあり、入力そのもののミスはほぼありません。
もちろんアップした領収書画像は保存されるので後述する電子帳簿保存法にも対応できます。
交通系ICカードとの連携(suica、PASMO、ICOCAなど)
対応しています。連携端末(リーダー)にICカード(Suica/PASMOなど)をタッチすると利用区間、運賃、日付情報がDr.経費精算に自動で取り込まれます。
プライベートなど業務外の経費情報は履歴からシステム上で自動除外することもでき、会社用の交通系ICカードを付与しなくてすみます。定期区間の自動除外する機能もあります。申請した経路に定期区間が含まれていた場合、定期区間を除いた金額が表示されます。
またモバイルsuicaを使うことでリーダーにかざさず自動連携することも可能です。ICカード読み込みによくあるのが履歴が20件しか残らないため、定期的に読み込まないと20件オーバーとなり自分で入力しなければいけなくなること。自動連携なら即時反映してくれるのでいちいちリーダーにかざさなくてすみます。
クレジットカード(コーポレートカード)と連携
カード会社から連携してコーポレートカードの使用日付、金額、利用先等の項目を自動で登録できます。
またカード明細の中から「プライベート利用は除外」できるので会社で専用のカードを支給する必要はなく、領収書データと自動でひも付けるので重複申請を排除することができます。
これはスタッフが人力で代行入力してるからですね。金額や経費名称、日付が一緒だったりするとスタッフが見れば重複だとわかります。機械での自動入力だとこううまくはいかないです。
交通費、出張費、旅費申請・管理
交通費はもちろん、出張・旅費精算にも対応しています。
出張などの際に、経費を事前に渡す「仮払金」の運用に対応しています。精算時には、実際に利用した金額を入力することで、返金額や精算額が自動計算されます。
承認フローの仕組み
一般的な
「社員が申請⇒上司が承認⇒経理担当者の精算・支払い処理」
というルートだけでなく運用に合わせてワークフロー(承認フロー)を自由に設定できます。
また経費精算だけでなく、社内稟議や捺印申請など経費意外の申請フローを作成することも可能です。
電子帳簿保存法対応(e文書法)対応
領収書を画像で保存する仕組みのため自動的に電子帳簿保存法対応(e文書法)に対応します。
スマホからの撮影→アップロードで電子化完了です。
Dr.経費精算の価格。費用はユーザ数で計算
基本料金+ユーザ数に応じた課金形式になっています
ちなみにDr.経費精算は個人事業主向けのパーソナルプランと、一般企業向けのコーポレートプランの2つのプランがあります。
パーソナルプランは利用可能な人数が1人だけで、一部機能が使用できません。一般企業ではコーポレートプランを選ぶことになります。
- パーソナルプラン→年間一括払いの場合は月額980円、月々払いの場合は月額1,180円
- コーポレートプラン→1ユーザー(アクティブユーザ計算)あたり月額980円
コーポレートプランは利用者数ベースで計算します。このユーザとは1ヶ月間に実際に利用した人数に比例します。例えば1ヶ月間、誰も利用しなかった月は無料、社員100人中50人が利用した月は50人分の料金が請求されます。
パーソナルプラントコーポレートプラン、どちらのプランも初期費用はかかりません。
Dr.経費精算の登録、使い方、アプリからのログイン
Webアクセスとアプリ経由の2つがあります。領収書・レシートの画像送付や簡単な申請はアプリから、直接入力などはWebを使うイメージです。
アプリを使って出先などで簡単に申請できる&画像取り込みできるのは大きなメリットです。
Dr.経費精算の評判
Dr.経費精算は100人以下の中小企業から1000人以上の大企業まで幅広く導入されています。
一例ですが実際Dr.経費精算を使っている人からは
・他社のシステムでは、機械が読み取る(OCRの)ため、精度が低くて結局自分で打ち直すことが多かったです。Dr.経費精算だと、人が入力してくれるので精度が段違いに高く、本当に撮るだけで申請ができます。
とのことでした。やはり専門スタッフによる画像の完全手入力の入力代行に価値を感じてる会社が多いです。
Dr.経費精算のメリット
代理入力やクレジットカード、ICカード連携など申請者の負担を減らす機能が多い
経費精算システムを導入する1番の理由は「利益に直結しない経理業務の時間を減らしたい」だと思います。
が、OCR形式だと多少楽になりますが後日自分でチェックして手入力で修正するケースも多いです。それに対してDr.経費精算はオペレーターが全部代理入力してくれるので間違いもほぼ無く本当に楽になります。
本当の意味で経理業務を楽にするには人力の代行サービスが必要になるのです。
経費精算・交通費精算、及びそれ以外でも機能が多い
基本的な経費精算・交通費精算に加えICカード・コーポレートカード連携や承認ワークフローなど必要な機能が多く揃っています。
また機能は多いですがWeb、アプリとも使いやすいUIで申請者、承認者、経理担当誰も直感的に使えます。
純日本製の経費精算ソフトで使いやすい
海外製品でありがちなのが「機能は多いけどUIがわかりにくい、カスタマイズの自由度は高いけど導入直後は設定が必要、シンプルに使えない」といったケース。
Dr.経費精算は日本企業のルールを反映してるので未経験者でも直感的に使える仕組みになっています。
初期費用がなくユーザ数に応じた月額料金で導入しやすい
他社製品だと
初期導入費用+月額料金(+ユーザ数に応じた課金)
という価格設定にしてる会社が多いです。そして機能性の高い経費精算システムだと導入費用と月額固定料金が高かったり。
Dr.経費精算の場合初期費用なしの月に使ったユーザ数に応じた月額料金で特に中小企業に優しいです。
Dr.経費精算のデメリット
知名度が低く、口コミ評判が少ない
特にデメリットというデメリットは無いのですが経費精算システムといえばコンカーや楽楽精算の方が有名で導入してる会社も多いです。
なのでDr.経費精算について調べようとしても情報が少ないと思います。
ただ比較するとコンカーも楽楽精算もOCR形式で人力の代行入力ではありません。本当に経理業務を減らすならDr.経費精算を検討する価値はあります。
Dr.経費精算がおすすめできる(できない)企業
Dr.経費精算が合う企業は
- 経理関係のペーパーレスに意欲がある、excel管理などをやめてシステム化したい
- 従業員数が多く経理周りをシステム化したい
- これから組織を作るので新しいシステムを導入するのに抵抗がない
- OCRでの誤反映、手入力での修正をなくしたい
会社だと思います。向いてない会社は特にないのですね。