「通勤費や旅費交通費計算といえば駅すぱあとだけど何ができるの?」
「その駅すぱあとの申請・承認、支給・払戻し機能がついた経費精算システムバージョンがあるらしいけど実際どうなの?」
「他の経理系システムと何が違うの?」
通勤費や旅費交通費の計算サービスといえば確実に名前を1度は聞くのが駅すぱあとです。
でこの駅すぱあとですが入力経路の交通費計算だけでなく、申請・承認機能を持った精算業務用のシステムがあるのをご存知でしょうか。
「はじめて聞いた」「イマイチ何ができるのか、他の経費精算システムと何が違うのか分からない」と思う人も多いハズ。
ということで今回駅すぱあととその精算システムバージョンについて機能や値段と他社製品との違いを調べてみました。
路線検索ソフト「駅すぱあと」とは。価格や機能について
駅すぱあとは株式会社ヴァル研究所が作成した通勤費や旅費交通費の計算ソフトです。イメージとしてはyahoo路線案内がパソコン上で動くアプリになったものです。
元々はインターネットが普及してなかった(yahoo路線案内もない)時代に電車や新幹線の経費を計算するために生まれました。1988年に誕生したので30年の歴史があります。
駅すぱあと自体を解説(駅すぱあと5ライセンスパックを例)すると
- 料金→64,800円(1年毎更新、更新時は32,400円)
- 機能→画面表示の路線図から駅を選んで交通費計算、定期代計算
という機能があります。路線情報の細かさ、精度、更新頻度(1ヶ月毎に最新データ反映)など日本の路線検索で言えば1番よくできた通勤費や旅費交通費の計算ソフトです。
「路線」というと電車や新幹線のイメージがありますが主要都市の路線バス情報にも対応しています。
駅すぱあとの経費精算システムについて。価格や機能について
駅すぱあとは1988年発売と歴史が長く官公庁や大手ポータルサイトなど、数多くの企業で導入され、今なお使っているところも多いです。
が、元々は経路の費用計算に特化していてチェックしたら管理はexcelで~など経費精算の管理自体は別なアプリでやるのが普通でした。
ただ今現在交通費計算はyahoo路線案内など無料のWebサービスがあったり、交通費計算だけでなくそのまま経費精算・管理もできるサービスが生まれてきました。
そこで「通勤費や旅費交通費の申請・承認、支給・払戻しなどの経理業務(経費精算周り)も合わせて管理できたらいいね」ということでできたのが
- 駅すぱあと 通勤費Web→登録されている従業員の住所から最適な経路・通勤費を計算できるクラウドサービス
- 駅すぱあと 旅費交通費精算Web→駅すぱあとの機能+旅費・交通費の精算(申請・承認フロー機能)に特化したクラウドサービス
です。要は駅すぱあと上(しかもPC上でなくクラウド)で経費精算(申請・承認・管理)もできるようになったのです。
通勤費Webは通勤費・定期代計算の計算に特化したサービスです。登録された社員の住所から最適経路を検索・通勤費計算することができます。定期代も計算できます。またオフィス移転のシュミレートもできます。例えば新住所を入れれば全社員の通勤時間・通勤費の変動を調べることが可能です。
旅費交通費精算Webは承認システム(精算機能)がついた駅すぱあとです。申請・承認ワークフローがついています。料金は一人あたり年額2592円(税込み)です。
駅すぱあとの経費精算システムのメリット・デメリット
まずメリットですが路線検索機能が駅すぱあとなので精度がかなり高いです。日本の路線検索なら1番だと思います。
通勤費Webはその駅すぱあとで駅・住所から最適経路を検索でき、旅費交通費精算Webは承認ワークフロー機能がついています。
ただデメリットとして「経費精算システム」として見た場合かなり物足りないです。
というのは経費精算システムに求めるのは
- 交通費・旅費以外の経費精算も管理したい
- 承認フロー(申請・承認周り)を細かく設定したい
- 他の会計ソフトと連携したい
- 領収書・レシートの代理入力orOCR(機械読み取り)に対応してほしい
- 電子帳簿保存法対応(e文書法)対応してほしい
と経理業務周りを完全にシステム化すること(紙ベースをなくす、効率化したい)だからです。
そうなると機能が足りない気がします。実際駅すぱあと以外にexcelや他の経費精算システムも合わせて使わないとシステム化はできないです。
駅すぱあとがおすすめできる(できない)企業
駅すぱあと自体は精度が高いので経路検索・交通費計算ソフトとして導入するのはありです。
ただし通勤費Webと旅費交通費精算Webに経費精算システムの役割を期待するのは難しいと思います。あくまで駅すぱあとを経路検索・交通費計算ソフトとして使って、経費精算管理は別なサービスを使うと便利だと思います。